六曜六輝

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六曜六輝

六曜または六輝は、伝説では孔明六曜星とも呼ばれ、三国志の名将・諸葛亮孔明が発見したものといわれています。孔明はこれを戦争の作戦に利用し、ことごとく成功したともいわれています。歴史的には中国唐代の司天監(天文台長官)、李淳風の考案したものといわれています。正式名は「李淳風時課」。本来は時間立卦(何か気になることをふと思い立った時刻で占う方法)の占術でした。

室町時代に中国から日本に輸入された頃は本来の名前で次のようなものでした。やがて日本独自のものに改変され、名前も変わってきました。幕末の天保年間(1830から40年)までは時刻の吉凶に使われていました。それが日にちの吉凶に変わって、明治6年のおばけ暦に載せられて大流行してから生活に定着したようです。

昔の六曜

大安(たいあん)のちに泰安。
本来は事態ますます盛んになるの意味。財は西南に。

留連(りゅうれん)のちに流連か立連。のちに友引
計画は挫折しがち。希望にはまだ到達できない。

速喜(そっき)または則吉(そっきち)。のちに先勝
喜びごとがやってくる。財は南。

赤口(しゃっこう)または赤舌(しゃくぜつ)。
争いごとが多い。西に病人がでる。

小吉(しょうきち)または周吉(しゅうきち)。のちに先負
多いに吉の状態。ほとんどのことは円満。

空亡(くうぼう)のちに虚亡(きょぼう)、さらに仏滅
空亡・虚亡が物滅となりついに仏滅と変化して今に至っています。
本来は煩わしいことが多い。おとなしく時期の過ぎるのを待て、の意味。

今の六曜

六曜の配当は現在、次のようになっています。月の名前はすべて旧暦です。

○先勝===正月と七月の朔日(一日)
○友引===二月と八月の朔日
○先負===三月と九月の朔日
○仏滅===四月と十月の朔日
○大安===五月と十一月の朔日
○赤口===六月と十二月の朔日

それぞれの解釈は流派で異なっていますが、次のようになっています。
随分違いますね。日の吉凶で見る方は覚えておくと便利です。

先勝
(土御門)午前吉、午後凶、急いで吉
(高島)万事急ぐこと吉、午後凶
(安政雑書万暦大成)万事朝より昼までにすれば障りなし。
但し昼過ぎより日暮れまで悪し。
(神社本歴)諸事急ぐことに良し。午後より悪し。

友引
(土御門)午前は利なく、夕方吉
(高島)夕刻大吉、葬式を忌む
(安政雑書万暦大成)友引きとて半ばよし。午の刻(午前11時から午後1時)悪し。
この日葬礼出すべからず。大いに忌むべし。
(神社本歴)朝夕良し。正午悪し。葬式を忌む。

先負
(土御門)平静を守り吉、午後吉
(高島)静かな事に吉、午後吉
(安政雑書万暦大成)万事朝より昼まで悪し。昼過ぎより日暮れまで障りなし。
(神社本歴)諸事静かなることによし。午後大吉。

仏滅
(土御門)この日吉凶なし
(高島)凶日、何事も忌む
(安政雑書万暦大成)大悪日なり。よろず用ゆべからず。
(神社本歴)万事凶。口舌を慎むべし。患えば長引くおそれあり。

大安
(土御門)吉日、万事進んでよし
(高島)吉日、旅行、移転その他吉
(安政雑書万暦大成)大安吉日なり。何事によらず良し。
(神社本歴)移転開店等万事利あらざるなし。大吉日。

赤口
(土御門)正午吉、前後は大凶
(高島)凶日、ただし正午だけ吉
(安政雑書万暦大成)悪日。よろず忌むべし。但し午の刻ひととき障りなし。
(神社本歴)諸事油断すべからず。用いゆるは凶、正午少し良し。

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