気の本質

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気とは何でしょう?

気の解明

風水は家に気をとりこみとどめる方法ですが、気はまだ科学的に解明されていません。気功治療で外気治療をする際、中国の医科大学や気功研究所での研究では、いくつかのことがわかっています。

気の成分物質は、サーモグラフィーや分光光度計、ガイガー・ミュラーカウンター、赤外線測定装置などの各種の測定機では微弱な赤外線、磁気、静電気、超低周波などとして計測されています。ただそれが気のすべてであるかは不明です。気は外気の分析結果から見ただけでは十分に掴むことができないのではないでしょうか。例えば、赤外線こたつと比較してみると、気功師の赤外線は数万分の一の強さしかありません。しかも波形も一定ではなく、波動も極めて複雑に変化します。気功師の鍛錬状態や精神状態によっても大きく変動することが知られています。現代医学や化学の心身二元論に対して、心身一如の東洋的な考え方が求められているようです。

実際に気功の訓練を続けて内気を全身にくまなく循環するようにすると、頭痛・いらいら・めまいが改善されます。血液の粘稠度が低下してさらさらになります。それによって血液循環が良くなり、血圧の降下と安定が得られます。ある程度気功を訓練すると気を実感するのはそう難しいことではありません。気は一種の生命エネルギーと考えておくと分かりやすいようです。具体的には大きく3つに分類できそうです。

1.磁気
2.気力
3.エネルギー

気の成り立ち

気には「先天の気」と「後天の気」と2種類あります。2つは互いに作用しあって体を維持するために必要な生命エネルギーとなります。宇宙の万物は風水では成長・発展・変化のすべてが気の運動だと考えます。人体も同じです。

先天の気は元気

先天の気は「元気」と呼ばれます。「真気」あるいは「正気」とも呼ばれます。先天の精より生じて人体の命門に入ります。「元気」には、生命活動の原動力となる重要な働きがあります。「元気」は生命の根本であり、成長や発育、また各臓器の活動を促す要素を持っています。遺伝的な色彩の強いもので、胎児が生命を両親から授かった時、先天的に受け継いだ気と母体内で発育する期間に獲得した基礎エネルギーです。

後天の気は3つ

後天の気は「臓腑の気」、「宗気」、「営気」、「衛気」からなります。

「臓腑の気」は、水穀により得た栄養分と呼吸で得た酸素によって、各臓腑の機能を発揮させる働きをします。

「宗気」は、呼吸によって得た酸素と水穀によって気を結合させて、心臓の血行と肺の機能を促進させる作用を持っています。

「営気」は、水穀より摂取した栄養分を全身に行き渡らせ、血液を作り出す作用をします。「衛気」は、筋肉や皮膚の温度を一定に保つ作用をするとともに、邪気が外部から侵入しないように防衛し、体内の邪気を排出します。また各臓器の保護をする働きがあります。

「宗気」と「営気」は、大自然から得ている気、空気中の酸素を呼吸することからとり入れる「宇宙の気」と、飲食物を摂取し身体の栄養分とする「水穀の気」によって成り立っています。

気は六腑の「三焦」によって気化(=気の運動や転化)されエネルギーに変化します。「三焦」はさらに三つの区分があります。

「上焦」、「中焦」、「下焦」です。

中国の著書『霊枢・営衛生命篇』には、『上焦は霧の如し、中焦はおう(ひたす)の如し、下焦は涜(みぞ)の如し』とあります。

上焦は精気を全身に行き渡らせる作用をして、心臓を主とします。

中焦は水穀を腐熟させて気血を生じる作用をして、胃と脾臓を主とします。

下焦は清濁を分けて濾過の作用をして、腎臓を主とします。水穀は脾と胃に入り、気化の作用を経て精微の気となり、肺を通って百脈(全身の血管)をめぐります。心臓を通った精微の気は、五臓六腑と体のすみずみへ行き渡ります。

人体の気を養うことが気功や医術の働きで、家の気を養うことが風水の働きです。どちらも正を助けて邪を退ける方法です。

・生命エネルギー先天の気元気(正気・真気)
臓腑の気(五臓六腑の気)
後天の気宗気宇宙の気
営気水穀の気
衛気

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